なぜ音楽は脳にいいのか?
「演奏家はボケない(認知症になりにくい)」とよく言われています。
確かに私を含めてまわりの演奏家仲間達はしっかりとしています。
科学的な研究によって一定の根拠が示されており、楽器演奏が脳の老化防止に高い効果を持つことが解明されています。
もちろん絶対ははなく、アルツハイマーなどの認知症になる可能性はあります。
⒈脳全体が活性化する
楽器の演奏は、楽譜を読む(視覚)音を聞く(聴覚)指先を動かす(運動)リズムをとる(感覚)など、脳の異なる領域を同時に働かせます。
これは脳にとって、まるで全身運動のような総合的な刺激となります。
⒉認知症リスクが大幅に低減
研究によると定期的に楽器を演奏する人は、そうでない人と比べて認知症リスクが35%低減し、認知機能や記憶力が保たれやすいことが示唆されています。
⒊脳の構造を強化する
楽器演奏は左右の脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」を太くし、脳のバランスを整える効果があります。
さらに継続的な練習は脳の萎縮を抑え、4年後も認知機能を維持できたという追跡調査の結果もあります。
⒋脳内物質の分泌
演奏による喜びや達成感は、快感ややる気に関わる脳内物質「ドーパミン」やリラックス効果のある「セロトニン」の分泌を促進します。
⒌年齢を重ねてからの演奏も有効
若い頃からの経験がない人でも高齢になってから楽器演奏を始めることで、認知機能の向上や脳の活性化に高い効果が得られます。
「音楽をよく聴く人」も認知症リスクが39%低いという研究結果もあり、音楽に親しむ生活全般が健康に寄与するようです。
⒍ピアノにしかない効果
他の楽器になく、唯一ピアノにしかできないこと。それは、右手と左手と違う楽譜を読むこと・弾くことです。ピアノの楽譜は、大譜表という、2段の五線譜を同時平行で読んでいきます。
本で言うと、2行まとめて読むような感覚でしょうか。なので、2倍頭を使うことになります。ということは、2倍の速さで脳が活性化する!?かもしれません。難しそうですが、慣れればなんてことはありません。
